ショック・ドクトリン

ナオミ・クライン:『ショック・ドクトリン』



すべての規制を取り払うにあたっては、社会に何らかのショックを与え、人々の思考能力が停止しているときに実現してしまえ
  byミルトン・フリードマン



この政策がこの数十年アメリカによってとられてきたことを分析した本。
震災や原発事故で人々の思考能力が低下しているときにTPPを飲ませてしまえ、ということ。

また、今の日本の状況は、南米で起きたことと酷似しているがわかる。
アメリカは、アメリカ企業が南米で金儲けをしやすくするために、南米のエリート層をシカゴ大のような極端な自由経済を教えている大学に大勢留学生として呼び込んだ。そういう人たちを洗脳し、すべての規制を取り払うことやインフラの民営化がすばらしいと叩き込んだ。そして、資源、通信、水道など公共インフラを国有化から外資に格安にたたきうらせ、国民生活は急降下していった。 その前の状況に日本の今の状態が酷似している。アメリカ帰りの政治家やアメリカと松下政経塾などでつながりができた政治家が、かつての南米エリートの役割を果たそうとしている。




  • 最終更新:2012-02-23 21:58:14

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